プロフィール*ストーリー【2】出会いと決断

私が今のお仕事で、開業するに至った経緯をお話ししたいと思います。

第2話では、母として子育てを一人で抱え込むことによって、自分自身の身も心もボロボロになっていった私が変わるきっかけになった出会いと決断についてお話ししたいと思います。

出会いと決断

そんな日々に心の限界を感じていたある時、アスリートを目指す子どもの指導をしているプロメンタルコーチに出会います。私の話を聞いてもらう中で、多くの気付きがありました。

☑️育児書を読んでも何も変われないのは当たり前!
 育児書を読んでも「知ってる」だけでは子育ての悩みは何も解決されない
「できる」まで落とし込んで自分のものにしていくことが大切なんだということ。

☑️子どもに良くない変化があった、その時にきちんと失敗に気付けることが大切。
 後悔することは大きなはじめの一歩。
 変わりたいという気持ちが大きな力になる。

☑️子どものさりげない仕草、言葉から、本当の気持ちに気づく力を身につけることが大事。

必要なのは想像力と共感力、思いを伝える力と相手の心を察する力、そして思いやる心。そのためには「目に見えないものを正しく見る目」をトレーニングで養うことが必要。

そのプロコーチはもともとアスリートを育成する指導者で、子どもたちを多くの大会で優勝に導いた経歴をお持ちの方。しかしその成績の結果とは裏腹に、子どもがスポーツを楽しむ姿、笑顔が消えていったことに気付き、そのことがきっかけでスポーツ指導のあり方を見直すためにその後数年かけて2600万円以上の自己投資をし、心理学、脳科学、コーチング、メンタルコーチングを学び、プロのメンタルコーチとして独自の子どもの心を育てるメソッドを構築されたとお話してくれました。

☑️子育てに自信を持ちたい。
☑️子どもの可能性を潰す子育てはしたくない。
☑️子どもにはたくさんの選択肢を広げたい

私はそんな想いで、自分と子どもの未来に先行投資をし、コーチのもとで、ゼロからコーチングとメンタルトレーニングを学ぶことを決意しました。

方向性も自分軸もないまま、出口のない迷路に迷い込んでしまっていた私の大きな決断でした。

あの時、気付けなかったら、変われなかった。
あの時、行動しなかったら、変われなかった。

変われなかったら、子どもたちの未来はどうなっていただろう。
私はいまだに毎日怒ってばかりで、子どもの心を傷つけていることにも気付かず、イライラな毎日を続けていたのかもしれません。

今となってはそんな未来を想像すると恐ろしくも思えます。

あの頃の私はがんばりすぎていた。

自分一人でがんばらなきゃと一生懸命になりすぎ理想の母親像にしばられて、自分の心も周りのことも、大事な子どものことも見えなくなってしまっていました。

以前のわたしは・・・
テレビやインターネット、育児書など、溢れかえる情報を手探りでいろいろと試していました。

深呼吸を6秒するとイライラが落ち着く・・・
叱らない子育て、褒める子育てがいい
テキトー子育てでママが楽になる・・・

いろんな情報から学び、一時的にうまくいっても、また何かのきっかけで悩みが勃発・・・その繰り返しで、なかなか解決できずにいました。

育児と家事と仕事の両立。
何度もくじけそうになりました。

自分の時間が作れない・・・
たった20分が作れない
もう仕事もやめたほうがいいのかな
子どもたちのために始めたはずなのに
子どもたちがいるから仕事に時間が向き合う時間が作れない
そんな風にさえ思ったりして、

それならもうやめたほうがいい・・・

もう無理
もうできない
もう嫌
何もできない!!!!

子どもを抱きながらそう泣き叫んだこともありました。

心の中だけで留められず、旦那さんの前で思いっきり弱音をはきました

自分が始めると決めたこと・・・
弱音をはいたら「それなら、もうやめろ」と切り捨てられると思ってました。

もう、それでもいいとさえ思いました。

そんなとき彼はこういってくれました。

「あきらめなくていいよ・・。できない時はある、できる時もある
できるときにやるしかないから、あきらめなくていいよ
がんばろう。いつかは叶うよ」

その言葉で後退していた荒れた気持ちが、すぅと鎮まりっていくのを感じました。

悲しいときや苦しい時は声に出せばいいんだ・・・

もう無理・・・
もうできない・・・
もう嫌だ・・・

本当にやりたい気持ちがあったら、その言葉の後に

「やっぱりやりたい」

その気持ちがまたやってくる。

もう無理
もうできない
もう嫌だ

その心の声を無視していたら、心が疲れてしまう
そしていつか体も心も壊れてしまう

自分の心、自分の声にちゃんと向き合って、正直な心の声を発散して、それを自分が受け止めてあげがほうがいい。

できない、もういや、無理、疲れた、きつい
マイナスな感情を抱いたり、口にすることは悪いことじゃない。

その先にある気持ちに辿り着くために必要なステップ
まずは自分の全てを認めてあげなきゃ。

そう思った時がありました。

それから、心の中に押し殺していた本当の気持ちを探り、きちんと伝わるような言葉で伝えることを意識し始めました。

コーチングとメンタルトレーニングを学びながら、そうして日々実践していくなかで、子どもたちとの関係、旦那さんとの関係が驚くほど大きく変わっていったことは明らかでした。

子どもたちに「お母さん一回も怒らなくなったね」とお墨付きをもらい、言われなくても自分で考えて動けるようになっていった子どもたち。
(※実際には、怒らなくなった訳ではなく、たまに怒ってしまったとしても双方向のコミュニケーションの中で自分の気持ちを子どもたちにもきちんと伝え、子どもたちの気持ちも受けとめてあげられるようになったので、怒られているという感覚がなくなったんだと思います。)

さらには、信じられないほど、まるで人が変わったかのように、家事に育児に率先して手伝ってくれるようになった夫。わたしの話や意見をちゃんと受け入れてくれて、子育てへの意識も劇的に変わり、全面的に協力してくれるようになりました。

(1人目の妊娠中、俺は何もできない、ミルクもやらない、おむつも変えないと念を押され、1人目出産後抱っこしててとお願いしても、俺の時間がなくなると言って断られ、2人目の妊娠中、子育ては一人でするものと思ってやってくれと言っていた夫でした!!)

そうやってメンタルコーチのアドバイスを日々実践したら・・・
家族みんながそれぞれの心の想いや気持ちを素直に伝え合う
そんなコミュニケーションが取れるようになりました。

3年前のわたしからは想像もできない変化でした。

これまでどんなに育児書を読んでも、どんなに学んでも、失敗を繰り返しまた悩むという負のループから抜け出せなかった、その原因にたどり着けた気がしました。

そう、その悩みの根本にある原因に直接アプローチできていなかったからなんです。
そこに直接アプローチできれば、どんな悩みも解決できる・・・

さらには、幼少期の『子どもと親の関わり』が子どもの人生にとても重要で、子どもたちの「幸せに生きる力」の土台になることを確信しました

まさかの診断・・・

そんなとき、生後11ヶ月になる頃から皮膚炎でたびたび病院通いをしていた息子が2歳をすぎた頃、アトピー性皮膚炎の診断が下ります。

わたしは料理講師の仕事をずっとしていたので食に関しては知識も経験もありました・・・なのに、なんで!?という想いで頭がいっぱいになりました。

もともと、子どもの頃から食べること、作ることがが大好きでシングルマザーで女手一つで子ども3人を育ててくれていた母のかわりに夜ご飯を作ることもありました。見るテレビは料理番組という小学生時代。
ホルモン異常の病気が原因で3ヶ月で10kg体重が増す経験をし、自分の容姿がコンプレックスになり自信をなくした中学生時代。
意を決して自分で食事管理をしながら半年で体重を戻し健康に食べることの大切さと楽しさを体感した高校時代。

そんな子ども時代の経験をへて食の世界に魅了されたまま大人になった私にとって、“食”は生き方そのものでした。

その食が原因で・・・と自分を責め、原因を探し続ける日々が始まりました。

食物アレルギー検査は何度再検査してもすべて陰性。
皮膚炎とひどい蕁麻疹が重なり、一晩中眠れない夜を過ごすこともありました。

原因がわからぬまま病院めぐりをして半年がすぎた頃、同じく子どものアレルギーで過去に悩んでいたママに出会い紹介してもらったクリニックへわらをもすがる思いで通い続けました。

たどり着いた原因は・・・。

衝撃でショックを隠せませんでした。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

次は、私が大好きな「食」を通じてようやく子育てに自信を持てた瞬間、そして「食」の大切さ、生きることの大切さ、親子の関わり方の大切さを伝えていく第一歩を踏み出したお話です。