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離乳食の5つの役割|生後6ヶ月を迎える赤ちゃん

上級食育アドバイザー 大山恵子

ママ

「そろそろ離乳食をスタートしないといけない。」とりあえず離乳食の本を買ってはみたけど、赤ちゃんの献立ってどういう風に立てればいいのかな?大人用と離乳食メニューを別々に毎日考えるのも大変そう・・・

と思っているママも多いのではないでしょうか?この記事では、初めての育児で悩んだ事、そこから学んだことをもとに、私が2人育児で取り入れた離乳食に悩まないための【離乳食の考え方】をご紹介します。

そもそも離乳食って何?

離乳食には、栄養をとることももちろん大切ですが、それ以上に大切な役割があります。そのことを知らずに離乳食をスタートしてしまうと、「なんで食べてくれないんだろう」「ちゃんと栄養とって欲しいのに・・・」と悩んでママも離乳食がストレスになってしまうことになりかねません。

逆にこの5つの役割を知っておくことで、離乳食はがんばらずに6割くらいで大丈夫!とおおらかな気持ちで進めていくことができるでしょう。

離乳食5つの役割

赤ちゃんが生後5ヶ月を迎えることになって初めて向き合うことになる離乳食。離乳食という言葉は知っていていも何を食べさせて、どんな役割を果たしているのか?なんとなくしかイメージできない方も多いと思います。

離乳食の5つの役割を予め知っておくことで、離乳食を進めていく時にぶつかる不安や悩みもスムーズに解消できるようになる大切な考え方になります。

Keico

人生の土台となるいちばん初めの食事。赤ちゃんとママが一緒に楽しめる時間にできたら離乳食は大成功です♪

①成長のための栄養補給

赤ちゃんは産まれてしばらくは母乳やミルクで育ちますが、5〜6ヶ月を過ぎる頃から、それだけでは成長に必要な栄養が足りなくなってくると言われています。成長するにつれて母乳やミルクだけでは十分に栄養が取れなくなってくるので、その栄養を補うのが離乳食。
母乳や離乳食以外の食べ物だけで、成長に必要な栄養を取れるようになるための“食事の練習期間”です。

②食の楽しさの体験

赤ちゃんは離乳食を通して、心と身体を成長させるためのさまざまな体験をしていきます。離乳食の大切な役割の一つは「食べることは楽しいな」と食事の時間を楽しむこと。家族と食卓を囲むことは、食べる楽しさや食べる意欲、思いやりの気持ちを育みます。栄養バランスや量ももちろん大切ではありますが、赤ちゃんのペースに合わせながら食べることは楽しいという気持ちも一緒に育ててあげましょう。

③身体の機能の発達

離乳食の役割は“栄養面”だけではなく、それと同じくらい大切なのが食事を通して“身体の機能を発達させていく”ということです。赤ちゃんの身体機能はまだまだ未発達で、母乳やミルクを「吸う」能力は生まれながらに持っていますが口を動かして食べ物を「取り込む▶︎噛む▶︎飲み込む」という能力は、練習が必要なのです。
赤ちゃんのペースでゆっくりと少しずつ、食べられる量や素材の種類を増やしつつ、身体の機能を発達させていきます。手づかみ食べやスプーン使いを通して手指の発達も促されます。

④未発達な内臓機能を守る

⑤五感の発達

5つ目の役割は、五感の発達です。
また離乳食の役割は、食べ物をたくさん食べさせることより、味や食感に慣れさせることにあります。赤ちゃんは離乳食を通して、さまざまな食べ物の味(味覚)、食材の色や形など(視覚)、舌触り(食感)、手で触った感覚(触覚)、匂い(臭覚)、お母さんが料理をする時の音(聴覚)までも、五感をフルに活用しながら食を体験しています。また規則正しく食事をとることで、体内時計や生活のリズムも整っていきます。まとめ

離乳食を楽しむために

私たちのカラダは食べたものでできています。離乳食は、赤ちゃんにとって一番初めの食事。赤ちゃんが離乳食の時期に口にするものが、その時点での健康やカラダの発達を決めるだけではなく、生涯にわたって影響する食生活の土台となることが研究によっても示されています。特に産まれてから最初の2年間は脳の発達にもとても重要で、適切な栄養が欠かせません。

だからこそ、多くのママが赤ちゃんのために栄養バランスを考えながら毎日の離乳食作りと向き合っている訳なんですね。

とはいえ、「ママは離乳食を毎日一から手作りする。赤ちゃんはしっかり完食」ここを100点として、毎日目指してしまうと、食べてくれなかったとき、疲れて作れなかったときに「できなかった」「食べてくれない」と落ち込んでママ自身も疲れてしまいます。

がんばりすぎてしまうと、せっかくの食を楽しむ体験が、がんばる時間になってストレスになってしまい、親子ともども疲れてしまいます。

「離乳食はママも赤ちゃんも50点くらいを目標に」

それくらいがちょうどいい!と思うと、離乳食を楽しむ余裕が生まれますよ。いい意味で真剣になりすぎないことが大切。
6割くらいの力で、50点くらいを目標に「今日は一口食べてくれてくれたからOK!」「食べない日があっても大丈夫!」食べむらも好き嫌いも成長とともに変わってきます。がんばりすぎない離乳食で、食の時間を楽しむ方にフォーカスしてきましょう♪

まとめ

離乳食を楽しむための5つの役割と考え方をご紹介させていただきました。

子育てをがんばるママのお役に少しでも立てたら幸いです♡

 

次の投稿では、ママと赤ちゃんが離乳食を通して食を楽しみながら、栄養のバランスのいい献立を取り入れるためにどうすればいいのか。離乳食で先輩ママたちが経験した悩みを参考にして、親子で楽しめる離乳食の考え方や献立作りのポイントをお伝えしていきます。

 

 

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